「一生懸命な大人は格好いい」〜SMAPの話①〜
SMAPの魅力は多々ありますが、彼等を好きになった理由はひとつだけです。
彼等は一生懸命だった。
画面越しの彼等は一生懸命すぎる程に一生懸命で、全力で、その姿に嘘がなかった。
そして、人を楽しませるという仕事ができるプロだった。それが何よりの理由です。タレントさんはムチャなどせずに安全なところにいる存在だと思っていたので、尚更に衝撃でした。
小学生の頃「SMAP×SMAP」で初めて彼等を見た時、全力でコントやバラエティをやっていました。それまで、そんなに体張って必死になっているテレビの人を見た事がなかったので、子ども心に尊敬しました。いや、いたのかもしれないけれど「アイドル」ではいなかった。その枠を破ろうとしていた。
その時に、滅多にタレントさんに興味を持たない自分がこの人たちは信じられると思いました。ファンクラブに入るファンではなく、一般のファンとしてずっと好きでいようと決めました。SMAP所属ではあるけれど、事務所所属になる気はなかった子どもなので。しかし、好きなんてものは決意する事ではなく勝手になるもので、結果、幸いな事に今でも変わらず大好きです。
NHK「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」で本人たちが語っているように彼等はアイドルのプロです。「一流の素人」です。何も極められない「人の魅力」をウリにすら仕事だからこそ「一生懸命でなければいけない」。
言ってしまえば、エンターテイメントなんて嘘の世界です。アイドルなんて特にそう。つくりものの世界。
その中で、自分たちを隠さず飾らず客観的に捉える言葉。「一流の素人」。
そう言ってのける彼等の事を知れば知るほど魅力は増えていきました。
ですが、SMAP信じる根本の理由は彼等がSMAPを演る事に誠心誠意120%全力だから。ただそれだけです。
そして、今年の一月からこっち、テレビやネットニュースでSMAP解散について騒がれましたが、真相の見えないその内容には不審を抱きました。
もともと子どもの頃からメディアの一方性に疑問を持っていたので、
報道されている内容がどこまで真実か分からない。真偽を100%確認していなくても、書いて広めて仕舞えばどうにでもなる。そう考えない発信源が全くないと言い切れるのか。
そんな事を頭の隅に止めながら、ずっとメディアというものを見ていました。
大人になってみればそんな事は今さらで、分野は違いますしこちらは問われるものも違いますが、日本の歴史には「袴田事件」なんてのもあります。
なので、別におかしな事を言っていたとも思いませんが変わった子どもではあったでしょう。
そんなわけですから、彼等の言葉や態度を信じています。
テレビで話すタレントの噂話や憶測や情報操作に振り回されてはいけない。
今まで見てきたSMAPと、確かな情報の選別をもって判断しなければ。
そしてできる事はしなければ。
そう思ってこの状況を見ています。
その瞬間、瞬間を、一生懸命生きる大人は格好いい。
その事実だけで、人を信じるには足る。
そう思います。
※11月26日追記
今朝の「アサイチ」で堺雅人さんが「一生懸命な大人は格好いい」と言っていて、その通りだよね!!と思いました。
堺さんは「新選組!」の山南敬助役で初めて知ってから好きです。あの頃からベースは変わってなさそうだけど、雰囲気が少し変わった様な気がしました。
最近は見る度にこの人は役者極めていくなあ、と見ています。
役者としてもう別の次元に行ってしまいそう。
堺さんも、その人が出演していれば「作品」に興味が湧く。そう思わせてくれる信じられる人物です。