どうしてもSMAPがいい

平成生まれ一般人が「SMAP大好きだ!」と綴るブログ。「はじめに」の記事をお読みください。

「あなたの笑顔が見たい」〜解散の話〜

 

 

一体、本人たちは何処にいったのか。

本人たちの声は、何処にいったのか。

今年の解散劇についてです。

普通に外から見ていても分かります。

実際、彼等が解散を本心から望んでいたのかといえば答えは「ノー」でしょう。

オトナの事情で解散させられるのでしょう。

始めたのが企画者なら終わらせるのも企画者。そういう事でしょう。

 

決定したのは彼等自身だとしても。

例えばの話。

そう判断せざるを得ない状況をつくったとしたらそれはもはや誰の判断なのか。

結局、なんで解散しなきゃいけないんだろう。

 

そして、アイドルの枠を超えて国民的グループになったSMAPはもはや事務所だけのものじゃない。CD業界、テレビ業界、演劇、広告、多方面に関係があり影響がある。

その利益と関係を急に断ち切られた相手は、困惑と混乱を強いられるのでしょう。

 

そして、知名度がある。

小さな島国とはいえ、老若男女に支持される事が如何に稀有で困難な事か。価値観の多様化によって、社会が複雑化していくこのご時世。人々がひとつにまとまる事が困難なこの時代に、幅広い影響力を持ちながら意思を持って持ち番組で義援金を募る芸能人。

そんな彼等の価値が一体如何程のものか。

 

新たなアイドルの概念を築いたSMAPは「SMAP」というライフワークを続けていく価値があると、勝手ながらに思っていました。

個性的な彼等が拓いた道のその先は、当たり前ですが彼等にしか描けない。

本人たちもずっとSMAPを続けたいと語っていましたし、その活躍を長く見ていたいと今でも思います。

 

 

 

しかし、年始に解散の噂が飛び交い、8月に年内解散が正式発表となりあっという間に季節は冬。年末まであと少し。

解散の事実は変わらない。

それにしても。それにしたって。

こんな終わらせ方ってあるのだろうか。

約四半世紀に渡り芸能界で活躍してきたエンターテイメントグループの解散を、拍手と花吹雪で送らない不粋があるのか。

 

何故、彼等が公共の電波で騒動の謝罪をしなければならなかったのか。

何故、今年はまだ終わっていないのに事務所はホームページからグループ名を消してしまうのか。

また、公共放送はある事ない事を書く週刊誌の話ばかり。芸能の話題とはいえ出てくる内容は憶測と噂話の域を出ない。

五輪に被せる報道のタイミング、正式発表の方法、2020年パラリンピックサポーター等々、功労者の解散劇をヤジと週刊誌に追われるシナリオで終えるなんて。

誰だか知らないけれど、脚本家と演出家たちは随分と趣味が悪い。

 

 

業界が彼等に労いの手を打たないなら、せめて客席から舞台上のパフォーマーに万感の拍手を送りたい。

私が知っているSMAPは、辛い事も幸いな事も然るべき時は表に立ち自分の言葉を紡ぐ人たちでした。

「おじいちゃんになるまでSMAPでいたい」と話していた事を知っています。

画面越しの彼等が不仲には見えません。

拍手の後は長い長いアンコールか、第二幕の始まりを期待するものですが果たしてそれが叶うのかは分かりません。

いつも「あなたの笑顔が見たい」と精一杯歌ってくれる彼等に、いま願う事は結局のところひとつだけです。

あなたたちの笑顔が見たい。

そう思います。

偉そうな事を言いますが、未だ渦中にある彼等がどうか心の底から笑いあえる時が訪れますように。

そちら側に立てない観客は、ずっとずっと応援しています。