どうしてもSMAPがいい

平成生まれ一般人が「SMAP大好きだ!」と綴るブログ。「はじめに」の記事をお読みください。

「SMAP×SMAP最終回」〜12月26日スマスマの話〜

 

ひと月経ってようやくですけど感想が書けそうなので、今さらですがSMAP×SMAP最終回について。

 

視聴当時は気持ちが満たされたけど、それにしても複雑でなんて言えばいいのか分からない。言葉にできない。時間をおけばまとまるかなと思い、そんなわけで今さらの感想です。


リアルタイムで間に合ったのはマイケルがドッキリをするシーン。めちゃめちゃ笑いました。みんなの顔!みたいな。そこから最後までずっと見ました。録画を見返して咀嚼して、ドッキリのシーンは先が分かっているのに何度も笑って。

 

 

結局、SMAPは革新者でありどうしたって偉大で、番組が生み出す作品やシーンには笑いだけじゃなく時に感動もあった。

企画台本通りだけじゃない、不快のない現場のハプニングやライブ感もある番組だから面白い。

そんな彼らと共に番組をつくり育て続けたスタッフさん含め、「非常識を常識に」「常に新しいものを」といつも挑戦を続けるチームにしかつくれない、唯一無二の番組だったんだなと思いました。

 

想定内あり、想定外あり。

笑いあり、驚きあり、優しさあり、涙あり。

バラエティってこんなに壮大なものだっけ。

フィクションとノンフィクションが入り混じったSMAPの物語。

内容が濃厚で、どこまでも嘘みたいに格好いい六人の物語。

そして、それを共に作り支えたスタッフさんたちの物語。

 「SMAP×SMAP」は、どこまでも新しいバラエティ番組でした。

 

 

やっぱりこの人たちは、その時その時の感動を刻んでなんぼという人たちですから。

総集編が記録を並べるだけならつまらないものですけど、ひとつひとつに濃いドラマがあって心に響く内容でした。

 

この番組を子どもの頃からリアルタイムで見られた事が幸せだなと思います。
見るべき時に見られたというか。
クラスの子たちと話題にしたり、SMAPにとって重要なシーンをリアルタイムで見たり。(最初からすべてというわけではありませんが。)

番組も一緒に体験する事・共有する事がなによりで、本当に同じ時代に生きる事ができて幸せだなと、いちバラエティ番組の総集編を見て思いました。

 

 

内容は、はじまりからほんの10分くらいで森くん最後の出演回。

この頃のSMAPは知りもしません。

でも、この人たちは自分が知らない昔からずっと格好良かった。

 

みんなそれぞれにメンバーを大事にしていてSMAPを誇りに思っていて。

中居くんなんてあんなに泣きじゃくってるから、代わりに木村さんが司会してるし。

草彅くんは、これからスタートをきる人にしんみりした雰囲気はいけない、と。「悲しい」も「寂しい」も「何で?」も言えないし、「ありがとう」も本当にサヨナラをするみたいで言えなかったんじゃないかな。

慎吾ちゃんは、一番歳が下だからかすごく言葉を選んでいましたけど、伝えた事は彼なりの素直な気持ちなんでしょうね。

吾郎ちゃんは、本当に究極「死なないで」と心配した言葉。

木村さんはやっぱり前向きで激励とサヨナラじゃないよ、と。

そして、中居くんはリーダーだった。

もうこの頃から愛あるリーダーだった。

森くんは、幸せですね。

こんなにメンバーから気持ちをもらって自分の選んだ道に進んで。

 

どんな共同体にも言える事ですが、去る人に対して残る側の誰もがこんな対応をできるわけじゃない。

23年後の番組で森くんが手紙を送るくらいですから社交辞令でもありませんし、本当に大人で人の気持ちが分かるメンバーが揃ったグループなんだな、と。

森くんをなかった事にさせまいと戦う五人の意思と行動力も尊敬します。おかげで私はSMAP六人時代を知る事ができます。

そして、要所要所で思いを歌に重ねてくるのはこの頃から変わらずなんですね。

 

とにかく何度も見返して、よく見返した箇所はリアルタイムで知らない冒頭〜「Let it be」pv撮影。それから27曲連続ライブ。

 

「BEST FRIEND」
夜空ノムコウ
この瞬間、きっと夢じゃない
「ありがとう」
「がんばりましよう」

世界に一つだけの花

 

年越しライブでの中居くんの到着が歌の間奏部分とか本当に「持ってる」な、とか。

一発本番のpv撮影で、信号を先に渡りきった木村さんがキレイにカメラにカットインしてくるところが流石キムタク、とか。

ペア撮影のメンバーそれぞれのセンスや、物理的じゃない心の距離の近さとか。

復帰ライブの吾郎ちゃんは、こんなに感情を出すなんて珍しい。本人もグループも見えないところで本当に大変だったんだろうな、とか。

復帰後に客席の人からもメンバーからも気持ちをもらう草彅くんは、ひとつひとつ噛み締める様な表情で。

「がんばりましょう」で歌詞を変える慎吾ちゃんの、気持ちのこもった歌い方とか表情とか。

想定外も想定内もプラスもマイナスもひっくるめて、すべてがドラマチック。

 

時代を生きた、時代をつくった、その時その時を全力で生き抜いた人たちのメモリアル。

バラエティもタレントも基本的につくりものの嘘ものですが、そんな事はどうでもいいんだよ、と思わせてくれる。

こんなに温かくて優しい気持ちにしてくれる「作品」なら最高じゃない、と。素晴らしい「作品」を描き続けてくれた人たちに、感謝以外にできる事が何もないのが惜しい。

 

個人的にラストの「世界に一つだけの花」はどんな場所でも生身の五人の姿がすべてだから、と思いながら見ていました。

与えられたものの中でも精一杯歌う彼等の姿があるのなら、こちらもそれを信じて見届ける事が精一杯の礼、でした。

エンディングは歴代スタッフさんの名前が流れ、その横では今のスタッフさんと記念撮影をする五人。

笑顔のエンディングがSMAP流。

ずっと笑顔が変わらない中居くん。

ポージングで語る木村さん。

今回の記念撮影も、最後の義援金呼びかけも、提案者はSMAP

特別ver.のソフトバンクCMは、最高。

ジャンクションに始まり終わる演出が、番組の歴史と作品の完成度を表している様で素敵でした。

 

 

SMAPを好きになったのもこの番組からでした。身体張って、全力でコントやロケや特番のお仕事をする姿がカッコよく見えた子どもでしたので。

五人揃った時のトークや歌やビストロのやり取りが大好きでしたので。

開拓者であり続ける彼ららしい番組に、元気をもらった事が何度もありました。

未だに、SMAPがいないよりもいてほしいと思います。五人を見たい。SMAPを見たい。

でも、この番組に出会えて良かった事に間違いはない。

最高の時間をありがとう。
最高の瞬間をありがとう。
ただそれに尽きます。